よくある質問
  その15   リンパとは?

リンパ              医歯薬出版−生理・解剖・病理参考
リンパ系
1 動脈血は血液の液体成分「血漿水溶液」
取り込まれた栄養
(ミネラル・ビタミン・アミノ酸類)や酸素を運搬アルブミンというタンパク質の一種がそれらの栄養素を運ぶ運搬車)各組織細胞に配給しつつ最後には毛細血管へと至ります。(動脈→細動脈→動脈側毛細血管→静脈側毛細血管→細静脈→静脈)

毛細血管の管組織の結合は内皮細胞同士が重ならない
接続方法です
(御互いに手をつないだようなもの)
それゆえ、動脈側結合の継ぎ目から血漿水溶液の一部分が組織中に漏れ出る。漏れでた液を
間質液と言い
この
間質液細胞間を巡ると名称はリンパ液となる。

間質液はそこで各細胞に栄養を与え、代りに代謝物質を取りこみ(カス・細胞の小片・吸入された微細粉塵・老廃物「乳酸」・蛋白や脂質の大きな物等)静脈側結合隙間より入り静脈へと戻るのであるが、リンパ液となった一部は静脈とほぼ平行して分布しているリンパ管の末梢、毛細リンパ管に取り込まれて静脈系に戻るのです。
  (毛細リンパ管→リンパ管「浅・深リンパ管」→
                        リンパ節→リンパ管→リンパ本幹→静脈)

動脈(赤)は段々細くなり、細動脈から毛細血管になり細静脈(青色矢印)となる。
毛細血管は一重の細胞
(内皮細胞)が繋ぎ合わさって管になっているので、その繋ぎ目から血漿に似た液・・・間質液(黒色矢印)が漏れ出るのである。液体は細胞間を流れ栄養を補給、代わりに老廃物や、細胞の死骸、脂質等を取り込みリンパ液になり、リンパ管に取り込まれる。                    からだの地図帳より

リンパの流れが滞ると、アルブミン栄養の運びやさんの循環も悪くなり結果、組織は栄養失調となる。亦組織内の老廃物なども廃棄不良となる。結果、肌荒れ、ニキビ、吹き出物、シミ、ソバカス、シワ、湿疹、アトピ−、日焼け等などへと進行する。

リンパの役割は組織の細胞に栄養を供給する事と、
新陳代謝による老廃物質を排除する事である。

a
消化器官で消化された食物の栄養物質は、
胃、小腸、大腸の粘膜より毛細血管に吸収されて、
肝臓に至り門静脈内に入る。

他方では腸から吸収された
脂肪は血管に入らず小腸の粘膜の絨毛にある毛細リンパ管(中心乳ビ腔・乳ビ管)に吸収され、そのリンパを乳ビ(脂肪を含んだ乳白色のリンパ液)と言うが、これが腸リンパ本管に集められて乳ビ槽に入り、胸管(左リンパ本管)を通って上大静脈中に注ぎ血液に混入、組織内に送られて細胞を養う。

栄養配給した空
リンパは細胞から絶えず排泄される
老廃物等を集めて毛細リンパ管に戻ってくる。
(カス・細胞の小片・吸入された微細粉塵・老廃物
(セルライト)
・乳酸・蛋白や脂質の大きな物等)
b
リンパの最も大切な働きは
異物の濾過、免疫物質生産、毛細血管や組織及び
リンパ管の間で行われる間質液の微小循環によって
血漿と間質液それぞれに適した膠質浸透圧を維持するため重要な役割をになっている。
(間質液の組織内貯留をくいとめる=ムクミ
リンパ液の流れは非常にゆっくりとしたものです。
a 能動輸送
リンパ系にはリンパ液を輸送するための強力なエンジンは動静脈と違い有りませんが、毛細リンパ管以外のリンパ系管は平滑筋で包まれており、それにより自発的に軽く緩やかに収縮を繰り返し、リンパ液を送るための最も重要な原動力となっている。
(1分間/2〜6回程度の)=
能動輸送

ムクミについて
間質液の組織内貯留
が多くなった状態
いわゆる
ムクミである。
@座りっぱなし 
A立ちっぱなし等で「足」がムクむ
これはリンパ管を刺激運動させる外圧(筋肉運動)があまり無いために、組織間内に貯留する間質液の量が優り、搬送する量が少ないからである。通常は朝よりも夕方のムクミがひどい(筋肉疲労で筋収縮が緩慢)
B水分の取りすぎ「顔」がムクむ。
日中は重力や顔面筋の動きがあるのでムクまないのであるが、夜寝る前の水分の多量摂取やお酒などの飲みすぎは影響する。
(骨格筋の収縮運動があまりないので組織内貯留が多くなる
C塩分の取りすぎ「手足」ムクむ。
塩分(ナトリウム)が多いと、組織内ナトリウムは多くの水分を引き寄せる。それは通常、喉の渇きとなって水分補給が自動的に多くなる。外部よりの水分補給が少ない時は、尿が水分としての役割を果たす。それゆえ、尿の出が悪くなる。又間質液の組織内貯留を防ぐために
リンパ管は通常の20倍位まで膨張して間質液を吸収する。しかし尿は出ないので、結局は組織内及びリンパ管内に貯留する。

(利尿効果の高い飲み物)
2003/02/20あるある大辞典(NHK調査)

1位・・コ−ヒ−。2位・・緑茶。3位・・紅茶。
4位・・ウ−ロン茶。でした。これによりナトリウム排出効果もカフェインが一位となりました


膝の水たまりについて
この(関節液=滑液=リンパ液)
関節の中の滑膜(絨毛組織から出る)から出るのです水溜まりの原因としては打撲や※軟骨の退行変成が関る。※(軟骨が薄くなり、関節の隙間が狭くなり、滑膜面にキズがつく)
打撲で滑膜面に傷がつくと関節包に出てくるリンパ液の量は通常よりも大量となり関節包内貯留が多くなり、排水が間に合わない。水を抜いても抜いても溜まるのは、滑膜面にキズが付き穴が開いた状態
水道のホ−スに穴があいていると蛇口を閉めない限り水は止まらない)傷口(穴)が塞がらない限り止まらない
水を止める簡単な方法
幅 5mm  長さ 6cm 程度の
粘着テ−プを用意する。
(粘着テ−プであれば、 伸縮でも紙テ−プでもよい。これを10枚用意する。)
@ 患部側の下肢を伸展(伸ばす)し、膝蓋骨(お皿)の周辺を押圧、圧痛点を探しておきます。何箇所か有る場合は一番強い場所が傷口
A 次に自分から見て膝蓋骨前後、左右、右回し、左回しとゆっくりと動かし、可動性(動きやすさ)をつけます。
(下肢は伸展のまま=お皿に力を入れない)可動性を付けましたら先ほどの圧痛点をチエック
もしかしたら楽かも?
B その圧痛点を中心にして、用意したテ−プを井桁状に貼ります。
どのように貼るかといいますと

a - 先ず縦です。
中心に1本
貼り、次にテ−プ幅分を開けて左右に2本ずつ貼ります。
b - 次に横です。
aと同じで中心に1本貼り、テ−プ幅分開けて上下に2本ずつ貼ります。
これで概ね1週間位いで腫れは引くと思います。個人差はあると思いますが試してみてください。皮膚が痒くなったらテ−プを剥がし、出来れば アルコ−ル で清浄にし患部は乾燥させます。自分でよいと思う時間、皮膚を休ませてから 再度貼って下さい。
カブラセ無いように注意して下さい。成功したらメ−ル下さい?。水は抜かないで止めましょう。良くなりますよ!

b 受動輸送
骨格筋の収縮、呼吸運動、消化管運動、動脈の拍動等の外圧の力がリンパ液の輸送を促進させる。
(受動輸送)

c 逆流防止弁
リンパ管には、上記の様にエンジンが無い輸送のため、ゆっくりした流れでは逆流が起きる可能性があります。そのため リンパ系管には、発達した逆流防止弁が多数有り、
逆流を防ぎながらリンパ液の送り出しを促進するのです。

d リンパ管
静脈と同様に、皮膚の下の浅い層にある浅リンパ管と、深部を走る深リンパ管とに大別され、身体各部のリンパ管は次第に合流し最後にリンパ本管となって静脈に流れる

1 腰リンパ本管:
左右に有って下肢及び骨盤内臓の
リンパが集まる。


2 腸リンパ本管:
腹部内臓のリンパ液を集めて1本の管となり、
乳ビ槽及び左腰リンパ本管に送る。


3
左頚リンパ本管:
頭頚部左側のリンパ液を集め、
左リンパ本管へと接続する。

左鎖骨下リンパ本管:
左上肢のリンパ液を集め、
左リンパ本管へと接続する。


左気管支縦隔リンパ本管:
胸部内臓及び胸壁の左側から
リンパ液を集め胸管へと接続する。

左リンパ本管:
及びのリンパ本管が合流したもので胸管の終部に入る。

胸管
左右下半身及び腹部、左側胸部及び頭部からのリンパ管が接続する管で左鎖骨下静脈(左静脈角)に通じる。(右上腹部より上のリンパは胸管には接続しない)

右頚リンパ本管:
頭頚部右側のリンパ液を集める。
右鎖骨下リンパ本管:
右上肢のリンパ液を集める。
右気管支縦隔リンパ本管:
胸部内臓及び胸壁の
右側のリンパ液を集める。
右リンパ本管:
右側上半身

リンパ液が集まり
右鎖骨下静脈角に注ぐ。

e リンパ管系
全身に分布する
リンパ毛細管リンパ管から構成される。

1 体内の組織中に存在する
過剰な間質液を吸収する。


2 対外から間質液に侵入した異物を取り除く。

3 間質液に有る過剰な蛋白質を取りこみ、
血漿中の蛋白質濃度を保ち、間質液の浸透圧を調整し、組織液の貯留を阻害する。

(組織を浮腫の状態から守る)


4 リンパ毛細管は、毛細血管壁に侵入できない大きな物質を通す事が出来る。
(老廃物や大きめな異物等を取りこめる

リンパ性器官
脾臓胸腺、喉頭扁桃、舌扁桃、口蓋扁桃、リンパ節、小腸のリンパ組織(バイエル板)等はリンパ性器官という。リンパ性器官は細網組織とリンパ球から構成される。

1 脾臓脾臓の役割
腹腔の左上部で横隔膜に接する最大の
リンパ組織塊であり多量の血液を貯留する
重量は血液量により
80g~150gとかなり変動する。

脾臓の構成
a 血液を貯留する赤脾髄「脾洞と言う血液を入れる腔で構成され」多数の赤血球と白血球を貯留する。

b リンパ球を生産する白脾髄(脾小節)は、リンパ性組織で中はリンパ小節からなる

脾臓の役割
a 老朽赤血球の選別と破壊を行う
赤血球の世代交代は重要である。
(赤血球の処分によって血色素は肝臓に送られ胆汁の中に排泄される)
b リンパ球の生産。
c 血中の細菌や異物などの処理
d 血小板の予備蓄積。
e 血液凝固産物(小血栓)
捕らえ分解する。
f 胎生期には造血器官の
一つであった。

2 胸腺胸腺の役割
胸腺は、胸骨の裏、心臓の前上方に位置する左右一対の器官である。

a 2~3歳の頃に急激に発達
以後徐々に発育し、
思春期を過ぎると次第に退縮する。

b 老齢になると、
大部分が
脂肪組織に置き換わる

c 細網組織に多数のリンパ球を含む点では扁桃やリンパ節と類似する。

d 他の腺もそうであるが、胸腺も自律神経の相関と密接な関係がある。

e 胸腺は古くは内分泌器官とされていたが、その組織構成からリンパ性組織とされた。

胸腺の構成
a 左右の2葉が区別され、両葉は正中線で結合組織によりゆるく結合する。

b 胸腺は両葉の中で小葉となり、リンパ球が密集した外方の皮質と、それより少ない内方の髄質とに分かれる。

c 皮質及び髄質は網様の構造である。
この網の隙間を埋めるのはリンパ球で
あるが
(リンパ球によく似た細胞)
正確には胸腺細胞という。


d 胸腺はリンパ節と異なり、リンパ管が直接出入りする事は無い。

胸腺の役割
a 扁桃やリンパ節等のリンパ組織の働きを優位に支配している。

b 胸腺は全身のリンパ性組織に先駆けて発生し、免疫能力のある「T-リンパ球」を生産、全身のリンパ組織に配分する。この結果リンパ組織は「B-リンパ球」と協力して抗体を生産し生体防御機構を構築する。

c 胸腺はサイモシンと言うホルモンを分泌し、リンパ節においてリンパ球の免疫学的な成熟を促進する。サイモシンの欠乏は免疫不全の原因となり得る。

3 リンパ節リンパ節の役割

リンパ管の途中にある生物学的な濾過装置で、1〜25mm位の小体で米粒大からソラ豆大程まで、形は蒸した大豆状である。
老廃物を輸送してきたリンパ液を浄化したり生体防御反応を引起させる。

a リンパ節は
身体各所に配置されている。


b リンパ節は結合組織性皮膜に包まれ、その中には細網細胞が網目状に配列されている。

c 網目状の間隙には大食細胞や多数のリンパ球が存在する。

リンパ節の構成     一部からだの地図帳より
a 皮質(リンパ小節、胚中心、リンパ洞)及び髄質(髄索、リンパ洞)と細網細胞及びリンパ門から構成される。

b aの集合体は
結合組織性皮膜に覆われている。


c この集合体(リンパ節)に多数の輸送リンパ管が接続し、リンパ門から太い輸出リンパ管が出る。

リンパ節の役割

a リンパ液の浄化
リンパ球や大食細胞(貪食細胞)が、異物や細菌を取りこみ処理する
代謝物カス・吸入された微細粉塵・細胞小片・蛋白 や脂質の大きな物・老廃物「乳酸」(セルライト)
処理しきれない物は静脈に搬送され、
白血球により捕食されるのであるが、老廃物の量が多すぎると、量に比例して白血球の量も増加するのです。結果
色々な疾病が発生する事となる。
アトピ−含む)

b リンパ球の生産
リンパ球を生産(T細胞・B細胞)し、
標的異物細胞を破壊する。
又、
リンパ球は抗原の指示を受けて抗体(風邪ウイルス等への)を生産する
4 リンパ節の分類
三大リンパ節
1 浅・深頸リンパ節(首のつけ根)
2 腋窩リンパ節(腕のつけ根)
3 浅鼠径リンパ節(もものつけ根)

三大リンパ節

浄水場
(ゴミ焼却場)であり、ここで最終的な濾過や浄化(リンパ球及び大食細胞が)をして、残りはリンパ本管へ輸送され静脈に入る(静脈内では更に白血球に捕食処理される)更に腎臓へと搬送されて尿として排泄される。

部のリンパ節
1 耳介後
リンパ節
2 後頭リンパ節
3 耳介前
リンパ節
4 耳下腺
リンパ節
5 深顔面
リンパ節
6 顎下リンパ節
7 舌リンパ節 8 リンパ節
9 上深
リンパ節
10 下深
リンパ節

上肢のリンパ節
1 浅肘リンパ節 2 深肘リンパ節
3 腋窩リンパ節

胸腔のリンパ節
1 気管支リンパ節
(肺リンパ節・気管支肺リンパ節・ 管気管支リンパ節・気管リンパ節含む)
2 肋間リンパ節 3 胸骨リンパ節
4 前縦隔リンパ節 5 後縦隔リンパ節

腹腔のリンパ節
1 小腸間膜リンパ節 2 結腸リンパ節
3 腹腔リンパ節 4 肝リンパ節
5 胃リンパ節 6 膵臓リンパ節

骨盤のリンパ節
1 内腸骨リンパ節 2 仙骨リンパ節
3 腸骨リンパ節 4 腰リンパ節

下肢のリンパ節
1 浅鼠径
リンパ節
2 深鼠径
リンパ節
3 リンパ節 4 前脛骨
リンパ節

小さなリンパ節は、家庭や町内会のゴミストッカ−みたいな場所でありますが、ここでも当然人体のゴミ(老廃物や乳酸類)等を出来える限り処分します。

5 リンパ液の循環障害
* リンパ液は血液のように血管のみを流通
するものではないので、特異な循環障害を示す。
組織または体腔内にリンパ液が
多量に溜まっている状態を
水腫という。
体腔溜まった場合は腔水症という。
皮下組織に溜まった場合は浮腫という。

a
うっ血性浮腫
* 全身または局所的にうっ血が長く続くと、
毛細管壁の障害が起き濾出液の増加が起き、組織内リンパ液の吸収が滞り、組織内に溜まる(水腫・腔水腫・浮腫)事になる
1 局所的では肝硬変・門脈血栓症
による腹水。
2 静脈血栓症による手足の水腫。
3 肺うっ血による肺水腫。
4 心臓病による全身性水腫や
腔水症がある。

b
充血性(炎症性)水腫
* 炎症の初期段階に見られ、
炎症及びその周辺組織に起こる水腫で    
一般的には程度は軽く範囲は狭い
1 虫に刺された後やジンマシンで起こる。
2 皮膚炎の場合等で広範囲な場合もある。

c
神経性水腫
* 血管拡張神経刺激、あるいは
収縮神経の麻痺を起こさせるような疾患では、局所の水腫を起こすことがある。
1 三叉神経麻痺による
顔面半分に起きる水腫
2 半身不随や梅毒等で起きる水腫。
3 咽喉頭部に起きるクインケ浮腫と
呼ばれるもの。

d
腎臓性水腫
* 急性糸球体腎炎・ネフロ−ゼや他の腎疾患等で強い水腫が起こることが多い。

e
乳び性腹水症
* 腫瘍等により胸管が閉塞されると、
脂肪を多く含んだリンパ液
(乳び性リンパ)が   
腹腔内に溜まった状態。

象皮病
* フィラリア症は陰嚢や下肢のリンパ管にフイラリア原虫が寄生し慢性の水腫を起こす。
1 後に結合組織の増殖が起き、
象皮病と言われる独特な病変を起こす。
(男性の陰嚢が一番大きく腫れる)


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